ビーテックニュース
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自動車鈑金って?(棚づくりだけではない!自動車の鈑金も得意です!)
2020/04/03
自動車が接触して損傷を受けた時には、自動車鈑金塗装工場に入庫することになる。
その修理の方法は様々であり、各工場の技術能力にも差が出てくる。今回、ビーテック東大阪工場にハイエースが入庫されて来た。お客様は出来るだけ安価での修理を希望していたので「出来れば鈑金してほしい!」、とのこと。その車がこちら・・・。
こ、こ、これは・・・「交換したほうが・・・」、しかしパネルの部品代だけでも10万円以上する・・・。確かに「鈑金」でパネルを復元させるほうが遥かに安く出来るのは確実。ただ問題は最近の自動車のボディーパネルは軽量化の為にかなり薄い(1mm無い) 。その鉄板がこれだけ伸びていると復元させるのは至難の業。やるだけやってダメならパネル交換に変更するという考えもあるが、そのやるだけやった技術工賃は「0円」・・・。さて、鈑金担当は誰が執刀するのか・・・。
鉄のことを知り尽くし、工場に鉄アングルであちこちに「棚」を作っている「迫田工場長」が任命された(笑)
え?「わし?」・・・。「わしアングルのようなごっつい鉄が得意やねんけどな・・・」(何を言うとるのか不明)「ごちゃごちゃ言うてんと腕前見せてみぃ!それとも自信がないのかな?????」
「なに言うてまんねん!この道35年でっせ!こんなんチョイチョイですわ!任しなはれ!」、「ほうそれは大したもんや!その代わり途中で無理!っていうてもその時間が無駄になることはわかっといてや・・」「出来ますって、チョイチョイですわ!」(よしよし、技術者はこのようにしてモチベーションを高めましょう!笑)
おりゃ、おりゃ、おりゃ!「棚」ばっかり作ってきたんちゃうわ!でもえらい仕事うけてもたな・・・。(ビーテックニュースかなんか知らんけど、ネタが欲しいだけやろに・・・ブツブツブツ)
見て、見て!こんだけ奥に入ってんねんで!ほんま無茶言うわ・・・。
「なんか言うた?」「あ、辰巳編集長!いいえ・・なにも・・・・」
ここは出にくいど~・・・、「おりゃ~」「ドンドンドン」。「おりゃ~」「とぉ~ちゃんの為ならえ~んやこ~ら」(ドン!!)。これは思い切りが大事やねんおりゃ!
「どう?どう?どう?」強度を出す為には先ずはプレスラインをしっかり出す!これ基本やね!「ほう!」
少しの企業秘密があるのでその後のパネル鈑金は取材NGということで「パテ付け」に入る。ビーテックでは体に優しい「スチレンフリー」のパテを使用している。
出来た!後は塗装チームに託す・・・。
塗装担当は、大谷塗装リーダー(一級塗装士)が担当することになった。早速下地塗装のサフェーサーを吹き付けていく。この時点で鈑金の仕上がりが大体わかるという・・・・。大谷塗装リーダーに鈑金の仕上がりはどうか聞いてみた、「まぁまぁですね(笑)」。「こら!なにがまぁまぁやねん(迫田工場長)」
「わ!いつの間に背後に・・・!上手いですよ!さすがですわ!(ハイ)あとは我々に任せて下さい、ちゃんと歪みは取っておきますから・・・(笑)」「こら!それが余計やねん!(迫田工場長)」
下地塗りが終わり乾燥させていると、どうも気になるのかもう一度ラインを確認をする迫田工場長「よっしゃ!完璧や!」(心配だったのか、責任感からなのかは知る人ぞ知る)
塗装ブースから出てきたハイエース・・・、完璧に復元されている。
ガラスをはめて完成!この後の迫田工場長のドヤ顔は敢えて取材はしない。読者の気分を害する可能性があるので割愛させていただこう。お客様も大満足だ。
編集後記>:最近の自動車のパネルは鈑金をするのは非常に難しくなって来ております、だからといって新品パネルを「切った張った」で済ますのは確かにスッキリ仕上がるかもしれないでしょうが、どうしても部品代の分が高くなりがち・・・。自動車鈑金塗装工場と言われているのだから、「鈑金」が出来ない工場は「パネル交換・塗装工場」になってしまうのは言い過ぎでしょうか?ハンマーやあて板(ドリー)、また溶接の熱を上手く利用しながら鉄板を成型する技術・・。これが鈑金技師と呼ばれる方たちではないでしょうか?迫田工場長は誇らしげに語った中には「これ何時間で仕上げたかも重要ですよ!」。一日ゆっくり時間をかけてやってその工賃をもらえるのか?そこを考えてやらなければならないのは仕事だからと・・・。(あっぱれ!)
あ!またスペース見つけた!「棚」作ろう!
やっぱこっちの方が似合ってる?「違う違う!ビーテックは自動車修理や!」
(取材・撮影・編集・文責:辰巳寛一)
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