「暑さ寒さも彼岸まで・・・。」とはよく言ったものでこの週末からは一気に「春」が近づいてくる・・・。しかし、今年の冬は「極寒」・・・、あちらこちらで豪雪の便りも届き被害も出ていた。世界的に「地球温暖化」を問題視してCO2削減！というのが意味があるのかな？と思わせる2022年「冬」も一旦落ち着き、漸く心躍る「春」を迎えることになる。

さ～！そうなってくると、全国のアマチュアゴルファーが「シーズンイン」に入り各地の山々が賑やかになってくる。そんななか、2月の中頃にビーテックに一本の電話が入った。「ビーテックのホームページを観て、ゴルフクラブの塗装を御願いしたい！」と。

当然ビーテックの打合せ担当は、塗装歴45年の大ベテランの「松岡BP統括部長」・・・。ご依頼されて来た方は「東京都」在住のO様。その後クラブヘッドの色をどうするか？？などは電話とメールで行い、Ｏ様は「ピンクが良いな～！」と・・・。「はい、ピンクですね・・えっ？ピンクですか？？？」と松岡・・・。実は昨シーズンの終わりに他コースから飛んで来たボールがＯ様の胸に直撃し肋骨を骨折されて、ゴルフ仲間に心配をかけたので、春先のシーズンｉｎには明るいピンクのクラブで一緒にプレーする方々を明るくしたい！とのこと。

なるほど・・・、それなら同じピンクでも色々あるが・・・。

やっぱりそうなると、ショッキングピンクか・・。数年前に話題になった、「トヨタクラウンアスリート（ピンククラウン）」のボディーに使用されていたもの・・。

これこれ・・・。Ｏ様にも了解を頂き「快諾」を得られた。程よくしてゴルフ宅急便でバックごと届いた・・・。

　　　

ほ～！送り状を確認すると「東京都」から・・・。同時にお振込にて全額着金があった。

バックの中には、５本のクラブが・・・。

　　　

ドライバー・スプーン・5番・7番・ＵＴと並べてみた・・・。使用されているクラブではあるが、手入れが行き届いており底の部分にも殆どキズが無い。私（編集部：辰巳）も今宵なくゴルフを愛しており、私くらいのレベルになりますと、クラブを見ただけでその方の「腕前」が分かります・・・。O様はかなりの腕前と判断させて頂きました「間違いありません！」（ハイ！）。え～っと能書きはこのくらいにして・・・。

O様は、ご丁寧に「お手紙」まで添えられておりました。

早速、作業にかかる・・・、一番重要なのは「マスキング」。ここは塗装歴「45年」の大ベテランの松岡BP統括部長が直接執刀することに・・・「これだけは、まだ誰にも譲られへんな～・・・、パチっと決めるにはマスキングが大事」。

　　　

　　　

　　　

「出ました！松岡師範の今日一番の『どや顔！』が・・・」毎回、毎回このどや顔をカメラ目線でするのですが、いつも編集で「カット」するのですが、今回はあまりにも「次編集でカットしたら二度と取材さしたれへんど！」って顔だったので載せておきます（笑）。

　　　

♪鼻唄♪まじりに、次々と5本のクラブのマスキングを仕上げて行った・・。確かに凄い・・・、一本ずつ「どや顔」が出ますが「カット」します。

さて、次の行程「塗装」・・・、車一台入る塗装ブースに「ゴルフクラブが5本」なんとも贅沢な光景ではあるが、車のボディーに近しいゴルフクラブのヘッド部分、自動車の塗装と全く同じ工程で、同じ材料で、同じ環境での作業となる。

　　　

そして、扉が締められていよいよ塗装工程に・・・。

　　　

5色の原料をメーカーの配分通りに混ぜ合わせ・・・鮮やかで綺麗なピンクパールが出来上がった・・・。さ～本塗開始か～！！！！。

お～！やってる、やってる！・・・「ん？？」なんか色が・・・。「ん？・・」

　　　

「あの～、、、、大谷工場長？、あの～・・・」、「わぁ！また入って来てる！なんですか！また取材ですか？？？ちょっと今真剣勝負なんで、邪魔せんといて下さいよ！」（いやあの～・・・、ピ、ピ、ピンクなんですが・・・）

　　　

「もう！何年取材してるんですか？これは下地塗装（サフェーサー）です、鮮やかな色にするのと表面の細かい凹凸を無くす本塗の前作業です。これ前にも説明しましたよ！さっきショッキングピンクの塗料調色してたのに、色を間違う訳がないでしょうが・・・ほんまに・・・」

どう？綺麗なツヤが出て来たでしょう！！！！この上からピンク塗って、最後には「クリア（透明）」塗装で仕上りです。

ほら！こうやって、白のテスト板に実際に吹き付けてみるんですよ、ええでしょ！綺麗わ！ってこれも前に説明してますよ！じゃ、今から「本塗にはいります」（取材はお断り！します）。「え～！」

なんや、特殊な「塗膜安定剤」のようなものを塗るらしく、これが「企業秘密」だとか。ゴルフクラブは結構な衝撃が球を打つ度にあるので、普通の吹き付け塗装だと剥がれてくるので。

　　　

ほう！出来ている・・・。確かに綺麗・・・。高級車のボディーのように・・・。

ここからが凄い、この塗装ブースの中の温度を一気に「65℃」まで上げて約１時間放置・・・。乾燥工程・・・。中に入ると「サウナ状態」「熱っつ！」

　　　

更には、天吊りの電熱（遠赤外線）カーボン式ヒーターで約1時間・・・、中まで完全硬化させる・・・。「これで完成！！」

♪♪「ま～なんということでしょう、ブラックヘッドが見事なまでに鮮やかなショッピングピンクに・・・」♪♫♪・・・。これがまた、昔に話題になったピンククラウンと同色というのもなんともいいですね～。♪

　　　

5本並べると、これまた圧巻・・・。これがゴルフ場の緑の芝の上だともっと映えること間違いなし！！！。

この「ピンククラウン」（正式には『リボーンピンク』と言うらしい・・・）と同じ色のクラブヘッドになる・・・。「なんと・・・」。

そして、O様宅に発送準備、そのままカバーに入れても問題がないが、やはり「輸送中」に何かあっても嫌なので、松岡ＢＰ統括部長がマスキングペーパーで一本ずつ丁寧に巻いてからヘッドカバーに収めていくことにした・・・。

　　　

　　　

この時も「どや顔」をしていたが、敢えて顔出しはやめておく・・・、メインはゴルフクラブなんだから・・・。

ゴルフクラブ宅急便の専用カバーにいれて、送り状も返信用を入れてくれたので、クロネコヤマトさんに電話・・集荷に来てくれた・・・。

15時過ぎの集荷だったので、「何時到着ですか？？？」と聞くと、「東京なので、明日到着ですね～」と簡単に応える・・・。これも日本の物流インフラの凄いところ・・・。夕方に出して翌日バッチリ！って「クリーニング屋」さんの時間で、東京まで到着する・・・、大型トラックがまとめて「東京行き」を夜中に走り抜ける。一人、一人のトラックドライバーに本当に感謝致します。

＜編集後記＞：この度、遠方よりゴルフクラブの塗装依頼をありがとうございます。春先になってゴルフシーズン到来！全国各地のゴルフプレーヤーが愉しむ季節となりました。Ｏ様からは、到着した「御礼メール」が届いたのでここで紹介させて頂きます。

我が家の春の訪れ、第二弾

怪我からの復帰に備えて気分転換を兼ねゴルフクラブのヘッド塗装を東大阪市にあります
「ビジレンビーテック株式会社」へウッド系のヘッド塗装を依頼してました

本当鮮やかなピンク
自身決して色気狂いではありませんが嫌な気分を忘れ自分どころか周りの仲間にもユーモア与えたく

普段やる事無かったから旅へ出してましたそして今日お色直しを済ませて届きました
あまりの出来具合に興奮してます担当の松岡様ありがとうございました

これだと今の時期にピッタリこんですよね
何でもビジレんビーテックさんにもキャディーさんの経験者がおり出来上がりを見て
「ゴルフ場で見たことがない！これは映えますね」との言葉も頂いております。
本当にご親切ご丁寧なご対応に心から感謝申し上げます。

皆々様におかれましてもご自身の好きな色にご自身のクラブに限らず何か塗装してイメチェンを考えてる方

は遠慮なく担当の松岡様に直接連絡入れて下さい！「はつははは急に営業担当者」になってますね

はつははは！でも正直それくらいの素晴らしい出来上がりですよ！

来月辺りからゴルフのラウンド考えてますので今から楽しみです（段落、改行、編集のうえ全文紹介）

★O様「ありがとうございました」こちらこそ、当社のコマーシャルまでして頂き感謝申し上げます。これからも末永くピンククラブでラウンド中の皆様を愉しくさせてあげて下さいませ。この度のご依頼「誠にありがとうございました」。また、技術担当の「松岡」とも仲良くして頂き本人もかなり「どや顔」いや、喜んでおります。素敵なゴルフライフをお愉しみ下さいませ。（編集・文責：辰巳寛一）