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ビーテックニュース

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「塗料の原点・・・」日本ペイント㈱ 歴史館見学!

2015/06/06

6月3日(水)午前10時より、ビジネスレンタリース㈱の「新人研修」として今年入社の7名含む総勢12名で、大阪市北区大淀北にある「日本ペイント株式会社・近畿支店」様に訪問し、塗料の原点と歴史を学んだ。

冒頭に近畿支店の「上野支店長」は「レンタカー業をされている皆様は車に関係するお仕事をされていると思いますので、車の塗装についての歴史も観て帰って頂きたい」と挨拶をして頂いた。

IMG_0298⇇冒頭の挨拶をする「上野支店長」

続いて「第一章」、塗料と自動車補修塗装として、同部署の「菅マネージャー」が、塗装の目的についての座学を頂いた。

IMG_0296⇇第一章をご担当された「菅マネージャー」

「塗装の目的=物体の保護・物体の美観・機能の付与」であり、つまりは人と塗料は非常に密接な関係にあることを教えて頂いた。その歴史は100年以上にもなり、1881年(明治14年)に「光明社」という社名で設立された同社は134年の歴史があり当時は化粧品(主に白粉:おしろい)や火傷の薬として使われていた「亜鉛華」の製造、既に明治12年には当時の内務卿(ないむきょう)、現内務大臣にあたる「伊藤博文」から、亜鉛華の製薬免許の証が授与されていた。

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↑↑歴史館にある亜鉛華現物(写真左)と、伊藤博文から授与された製薬免許の証(写真右:中央)

一方では、「艦船用塗具」の専用工場でもあり、軍事用艦船(軍艦)のペイントを任されていたほどに日本国を代表する塗料企業であることはいうまでもない。社標・商標や今も社員が胸に付けている社章についても日本の「日」を円形にしたデザインとしている。

IMG_0304⇇歴史館にある歴代の代表者の写真の下にあるのが「登録商標」であり左が光明社で、右が現在も社章に使われている日本ペイントの登録標章。歴史を感じる。

続いて「第二章」では、塗料の成分について、同社の「片山係長」が、塗料の成分についての座学を頂いた。

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顔料+樹脂+溶剤+添加剤が混ざり合って「塗料」となると説明をうけた。「顔料??」当社参加者から質問が出た。「なぜ?色の原材料である充填剤の粉末を顔料と呼ぶのでしょう??」  講師である片山係長の説明では「前章(第一章)でもありましたが、元々亜鉛華は火傷の薬でもあるが、当時の化粧品(白粉:おしろい)として使われていて、顔に塗ることろからいまだに顔料と呼ばれております」と説明があった。我々は何気に「顔料」とよく口にしていたが、この言葉の由来を知っている方も少ないのではないかと感じた。

座学も終わり、いよいよ「歴史館」に案内された。

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社屋の中に設けられている、「歴史館」は思っていたより美しく整理されており、各コーナーに分かれて非常に分かり易く説明書きもきっちりされておられる。

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要所、要所では菅マネージャや片山係長、時には「上野支店長」が詳しい説明をしていただいた。

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一言で「塗料」と言えども、これほどに歴史があり、奥が深いのかと見学をする。

IMG_0318⇇「当時の給料明細??」

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IMG_0321亜鉛華を製造している風景が再現されていた。

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その後、100年以上かけて、塗料品質の改良に更なる改良を重ねて、様々な分野への塗料が開発されまた色々な種類も生まれた。近年では「マジョーラ塗料(玉虫色)」がある、これも日本ペイントの商標でありその名称の由来は「魔女のオーロラ」だと説明をうけた。

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溶剤の危険性・中毒性なども、上野支店長から直接説明をして頂いた。

IMG_0306⇇当時の色見本。「大日本 海軍」とある。

IMG_0342⇇中央にあるのが「ビーテック」でも使用している、日本ペイントが誇る「ニッペ:レアル」

IMG_0344記帳をする、参加者。

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<後記>

玄関前で上野支店長を囲んで「記念写真」。本日は有難うございました。この度お世話になりました、日本ペイント株式会社近畿支店の「上野支店長様」、「菅マネージャー様」、「片山係長様」にはお忙しい中 長時間に亘りこの「歴史館」をご見学させて頂きこころより感謝申し上げますと共に、これからも益々環境に配慮する「エコカンパニー」の先駆者として、ご発展とご活躍を衷心よりご祈念申し上げております。この度は本当に有難う御座いました。(撮影:編集・文責:辰巳)