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ビーテックニュース

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オートサービスショー2017開催「6月1日・2日・3日」

2017/05/13

目まぐるしく移りゆく「自動車整備業界」。それは戦後の「モータリゼーション」から「モーダルシフト」へも移行行く中でありながらも各自動車メーカーは新型車を発表して来た。業界はそれを「次世代車両」と呼ぶ。

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そんな「次世代車両」を整備する、整備工場と鈑金塗装工場も様々な機材を導入していかなければならない時代に差し掛かっている現実。如何に正確に如何に早く作業が出来るに加えて昨今は環境のことにも配慮が必要になってきている。そんな「新型機材や材料」の発表会が「オートサービスショー」であり、今回で「35回目」となる。今回のテーマは「支えよう、次世代の車社会を」である。

「当日会場:東京ビッグサイトの東4・5・6ホールと一部屋外」(お近くの方は是非足を運んでほしい)

今回特に注目される一つに「水性塗料」がある。「日本ペイント」様も一際目立つブースを設置して大々的に次世代商品をPRする。

IMG_0832このような斬新なブースに、「日本ペイント」最新水性塗料「NAX E3 WD」と次世代コンピューター調色システム「COLOBO(カラボ)」が紹介される。前面の大型モニターには「プロモーションビデオ(PV)」が流れる予定。

そのPVの中で、今年より同商品(WD水性塗料とカラボ)を導入している工場として全国で数社が選ばれ、その1社に「ビジレンビーテック」を選んで頂き先日ビーテック門真工場に取材・撮影に来られた。

IMG_0515ビジレンビーテック門真工場の「辻 塗装士と中村 塗装士」もまだ導入して数か月しか経っていないが90%以上の車には水性塗料を使っている。

当日は、私(辰巳)のインタビューから始まり、水性塗料導入に踏み切った切っ掛けやその経緯などの質問を受けた。

IMG_8029人と会話するのとは違い、カメラに向かって喋る難しさは大変なものがある。言いたいことの半分も伝えられないまま終わってしまった。

IMG_8012後は現場スタッフに任せることにした。根っこから陽気な2人の塗装士はカメラを向けられていても何ら動じることなく、淡々と作業を進めて行った。カラボによる調色から実際の塗装に至るまで。

IMG_8022塗装ブースに入るカメラマンも大切なカメラを専用カバーで保護して近付ける限界距離で撮影をした。ここにも職人魂を見る。

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実際に塗装作業を終えた二人の塗装士にもインタビューが始まった。色々な質問にも淡々と応える、水性塗料に切り替えても全く生産性は落ちていない、それよりも「夕食が美味しくなった!晩酌がすすむ」など、やはり体に対する負担が少ないことを実感していることをありのまま応えていた。

<編集後記>

水性塗料はまだまだ業界には浸透していないと聞きます全国でも「10%」に満たないとか・・・。しかし、企業PRの為に水性塗料に切り替えるのは簡単な話、また「自動車メーカー」から指定をされている工場もあるようですが、そこには、実際にその塗料を使用することに従事する「塗装士」が居ない状況で話が進められていることに違和感があります。技術者労働集約産業では、現場の技術者が中心に進められなければなりません。

その技術者の健康に大きな影響を与える「シンナー系塗料」を使用し、その方々の健康不安を抱えながら平然と企業が「次世代車両」を扱えるのでしょうか?また、今まで何十年もシンナー系塗料を使っていて、いきなり「水性塗料」に変えるのも技術者にも大きな不安やストレスを溜めることにもなります。

なので、ビジレンビーテックも、日本ペイント様と丸一年間勉強会を行いました。「水性塗料」の重要性や必要性などを説いて頂き。今回は門真工場の2人の塗装士が「水性塗料にチャレンジします」と名乗りを上げてくれたので、一気に水性塗料のフルキッドと「カラボ」を導入しました。

さすがに最初は戸惑いもありましたが、毎週のように日本ペイント様の指導者の方が訪問して頂き、最初はグループ会社のビジネスレンタリースのレンタカーを100%使用しました。2人共「1級塗装技能士」なので、直ぐに順応し、今では入庫車両の80%は水性塗料になっているとのこと。

ビジレンビーテックとして100%水性塗料になる日も近いと実感したしだいでもあります。このような機会を頂きました「日本ペイント」様には心より感謝申し上げますと共に、来る6月の「第35回オートサービスショー2017」で成功を収められますことを心より祈念申し上げます、長文失礼しました。(文責:辰巳寛一)