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ビーテックニュース

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大阪府流入規制ステッカー制度廃止へ!

2017/05/18

平成22年から施行された大阪府内の大気環境保全を目的に、「大阪府生活環境の保全等に関する条例」に基づき、トラック、バス等の運行に関する規制(「流入車規制」)を実施している。NOX・PMの排出が基準値を超える車両については、大阪府において通過は認めても荷卸しや人の乗り降りなどでの流入を制限した条令。

今から7年前、一斉にトラックバス・その他貨物車(ライトバン含む)に適合車の印である「ステッカー」が車両の前面または運転席側ドアに張り付けられたことも記憶に新しい。

IMG_0841このステッカーが張り付けていない車両は大阪府内では仕事が出来ない。この条例に一番の打撃を受けたのは中型・大型トラックを多数保有する「運送会社」だったと思う。年々厳しくなる国の排ガス規制に対応する為、登録から10年以上経過しているトラックで不適合車は、新型の適合車に乗り換えるか、適合するようにマフラー(排気ガスが出るパイプ)にフィルター(浄化装置)を装着して適合証明をもらい、ステッカーを張り付ける。簡単にフィルターと言っても装着するのに「100万円(中型)~200万円(大型)」が必要になる、それでも適合車(新車)に乗り換えるよりも・・・。この二者択一を迫られた。

7年が経過した今、国内の貨物車の殆どがこの適合車になっていった為、今回この「ステッカー制度」は廃止になった。(平成29年3月31日)

最近では見慣れて来たステッカーではあるが、今後姿を消して行くことになる。申請手続きや、再交付の手続きも結構な負担になっていたが今後は必要がなくなった、一つの歴史が終わった。

<編集後記>

このような排ガス規制により、最近は「煙モクモク」のトラックは本当に見なくなりました。昭和40年代の高度成長期の中トラック輸送が主流になり、街中排気ガスの臭いが充満していたころもあったし、小学生のころは毎日のように「光化学スモッグ注意報・警報」が発令されていたことも今では懐かしい歴史となっております。「そう言えば青い丸いステッカー貼ってたことあったなぁ」と語り継がれる日が来るのでしょうね。(文責:辰巳寛一)