次世代車両が開発されて、各メーカーは最新鋭機（新型車）を発表してくる。今話題の「自動ブレーキ」。５年～１０年位で乗り換えの検討に入る。そのまま中古車として街中を走る車も多いが、１０年を過ぎてしまうと殆どがスクラップになってしまう。

８割以上の入庫車両は事故修理のお客様であるが、最近は「全塗装」をするお客様もめっきり少なくなってきた。しかし、１０年も乗っていると当然愛着が湧いてくるのは当たり前、また最近の新型車は「個性」があまりない。

そんな中今から「１８年前」に新車として登録された「ホンダＺ（ゼット）」エンジンの調子も良いし、愛着も出てきて手放すのも・・・。と悩んでおられたのが、東大阪在住のＨ様が「ビーテックのホームページ」を観て頂き、場所も近いことからご相談の電話が入った。

一度、出張で見積訪問をして今回「全塗装」を決意されました。それも「純正色」でそのまま復元して欲しいとの要望。当社の塗装技術者も、私にやらせて欲しいと数名が名乗りでたが、ここはやはりベテラン塗装士が執刀することになる。（兵頭、一級塗装士になる、塗料は日本ペイントの最高級レアル）

屋根やボンネットがこのように色ハゲが目立って来ていたので洗車をしていても中々洗った感がないのも辛いところかと・・・。

さて！作業開始！塗装ブースに車両丸ごといれて、部品関係は別の塗装ブースに入れて順番に仕上げていく！効率を最大限に考えての作業となる。（ブース内を６０℃でしっかり密着）

　　　

　　　

　　　

　　　

丁寧に丁寧に重ね塗りをして、最後に組み付け、フロントガラスもハメて仕上がり。本日ボディーコーティングも終わり納車の日を迎える。１８年前の車のボディーとは誰が観ても思わない光沢がでた。

もともと、Ｈ様は綺麗に乗っておられたのでボディー塗装だけで予想以上の仕上がりになった。

　　　

　　　

青空に映える、「ホンダＺ（ゼット）」これがプロの仕上げる「全塗装」ボディーコーティング（ガラス系）も施しているので、ワックスかけも必要なし！あと１０年は乗れるのでは？？お客様（Ｈ様）は喜んでくれるかな？？

＜編集後記＞

私から言いますと、この車（ホンダＺ）は、幸せ者（車？）だと思います。オーナー（Ｈ様）に本当に大切にされているのが良くわかります。街中でもこの形の車はあまり見かけないようになっておりますが、このボディーの仕上がりなら最近の車？と思われることもあるのではないでしょうか？？車は家族の一員。自分の手足のように動いてくれる。機嫌の悪い時もあるでしょうが、車に話しかけて見てください！なにかを感じることもあると思います。

この度、「全塗装」のご依頼を頂きました「Ｈ様」、ありがとうございました！当社技術スタッフが心を込めて作業させて頂きましたので末永く大切に乗って下さい！　（編集・文責：辰巳寛一）