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ビーテックニュース

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母との別れ。悲しみを乗り越え「一級技能検定合格」おめでとう!(中村塗装士)

2015/12/28

今年、7月に行われた「一級技能検定」に、ビーテック塗装士「中村氏」がチャレンジした!仕事が終わってから毎日のように、実技試験の練習を夜遅くまで一人「コツコツ」と行っていた。金属塗装の資格では「最高峰」であるので非常に難関であり「年一回」しか行われないため、失敗は許されない。

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IMG_0006実務経験歴は「20年」になるが、今回が初めての挑戦となる。以前には「二級ガソリン整備士・二級ジーゼル整備士」の資格はとっているが、塗装士の資格は取得する機会がなかった。もっと早くに取っておくべきだった。学科も難しいが実技では日頃使っていない「パテ」を使うことから、当日の少しの失敗が命取りになる。何回も何回も練習して、自信をつけていく。

実はこの時、本人の実母が大病を患い入院先で急遽他界した。生前にはこの「一級塗装技能士」の試験を受けることも母親に報告していたらしく、その合格をなによりも楽しみにしていたと言うが試験当日を待たずして他界してしまった。告別式も終えて、その初七日(法事)と検定講習会が重なってしまった。しかし、中村氏は「講習会を辞退して、法事に参加しても母親は全然喜んでくれないと思う、それよりも一発で合格して墓前に報告する方が喜ばれると思う」と、本人の苦笑いの瞳は潤んでいた。

秋口の合格発表まで待ち遠しく、合格通知が来た時には本当に嬉しかった!母親にも直ぐに報告をして手を合わせたと言う。後日届いた合格証書は何倍もの重みがあるように思う。

IMG_4709ガッチリと両手で抱えた「合格証書」、胸には「一級塗装士」のワッペンが輝いている。この姿はお母様が必ず空の上から「益己!ようやった!えらい!」と言ってくれているだろう。これからは「ビーテック:一級塗装士」としてプライドを持って自動車塗装を行って頂きたい。

「中村益己」(一級塗装士)「技能検定合格おめでとう!」悲しみを乗り越えての喜びは格別なものがあるだろう。また一つ人間が大きくなった。(取材・文責:辰巳)